「そろそろ一緒に住もうか」
そんな話が出てきたとき、ふと頭をよぎるのが、「お互いの親に挨拶って必要なの?」という疑問。
結婚じゃないから省略してもいい?それともしておくべき?
この記事では、実際に同棲前にお互いの親へ挨拶をした私たちの体験をもとに、同棲前の挨拶についてまとめてご紹介します。
- 初めて同棲をする予定の20〜30代カップル
- 同棲前に親への挨拶が必要か悩んでいる方
- 実際に挨拶に行く前にどんな準備が必要か知りたい方
- 同棲を結婚前提にしている、またはその予定がある方
1. なぜ「親への挨拶」が悩みになるのか?
同棲は結婚と違って、法的な手続きもなければ、両家の顔合わせが必須というわけでもありません。
だからこそ、「どこまでちゃんとするべきか」があいまいで悩みやすいポイントですよね。
実際、私たちも最初は迷いました。
「もう大人だし、結婚前に報告する必要あるのかな?」
という気持ちもある一方で、
「ふたりの今とこれからについてきちんと報告しておきたい」
「結婚するときにスムーズに話が進むようにしたい」
という気持ちも。
それでも最終的に挨拶することを選んだのは、「安心してもらうためにも、今後のことをスムーズに進ませるためにも、先に伝えておいた方がいいよね」とお互いに思ったからでした。
2. 実際に挨拶は必要?
「結婚じゃないのに、わざわざ親に挨拶する必要ある?」
これは多くのカップルが感じる正直な気持ちだと思います。私たちもそうでした。
でも最終的には、「ちゃんと挨拶しておいてよかった」と心から思いました。
なぜなら、同棲は一緒に暮らし始めるという人生の大きな節目。
その節目にきちんと挨拶をすることは、「私たちは真剣に考えています」という誠意の表れにもなるからです。
親としては、子どもが誰かと暮らすことに不安を感じるのは当然のこと。それが異性であれば尚更。
本人とそのパートナーから直接話を聞けたほうが、信頼も安心感も大きくなります。
結婚や家族付き合いなど、将来のステップへ進むときにもスムーズに対応しやすくなります。
挨拶をすることで、「この人と本当に一緒に生きていくんだな」と実感が強くなりました。
私たち自身も、言葉にして伝えたことでより気が引き締まりました。
3. 挨拶のタイミングと順番は?
「挨拶のタイミング」や「どちらの親から挨拶すべきかという順番」も迷いどころですよね。
私たちがおすすめするのは、賃貸契約を結ぶ前です。
契約してから親に報告すると、「もう決めた後に言われても…」と不信感を抱かれることもあります。
親世代にとっては、「一緒に住む=家庭を持つ準備」と受け止められるケースもあるため、
決定事項としてではなく、“相談”や“報告”の形で挨拶することが、円満なスタートにつながります。
私たちは、物件探しを始める前に、それぞれの親へ挨拶に行きました。
彼が私の実家に来てくれたことで、両親も「ちゃんとした人なんだな」と安心してくれました。
挨拶を終えてから物件探しを始めたことで、親も前向きに応援してくれるようになりました。
順番は“女性側の親から”が安心
どちらの親から先に挨拶するかに正解はありませんが、私たちは「まず女性側の親へ」挨拶に行くことをおすすめします。
少し昔ながらの考え方ではありますが、娘の同棲に対しては、親がより敏感・慎重になる傾向があります。
私の母も最初は「本当に大丈夫なの?」とやや不安そうでしたが、彼が丁寧に話してくれたことでかなり安心したようでした。
その後、私が彼の実家に伺い、両家にしっかり報告できたことで、気持ちよく同棲を始められました。
4. 当日のマナーと会話のポイント
挨拶の日は、「誠実な印象を持ってもらうこと」が何より大切です。
服装・手土産・会話内容に少し気を配るだけで、親としての不安はずいぶん和らぎます。
スーツまでは不要ですが、清潔感のあるきれいめな服装がおすすめ。
男性はジャケット+シャツ、女性はワンピースやブラウスなど、少しかしこまった雰囲気を意識すると安心です。
(かしこまった雰囲気が苦手な方もいるので、それぞれの親に事前にリサーチできると◎です!)
1,000〜3,000円程度の日持ちするお菓子や地元の名物が定番です。
「お口に合えばうれしいのですが…」など一言添えると、丁寧な印象になります。
私たちは地元の焼き菓子を持参しましたが、母が「これ好きなのよ〜」と笑顔になってくれて、いいきっかけになりました。
親への挨拶では、丁寧な言葉遣いや礼儀はもちろん大事ですが、最も大切なのは「真剣な気持ちをきちんと伝えること」です。
そのためにも、あらかじめ伝える内容を整理しておくと、当日も落ち着いて話すことができます。
基本的に男性側が話すパターンが多いと思いますので、参考に内容を記載します。
(少し丁寧に記載しているので、雰囲気によって省略してもokです!)
1.玄関またはリビングでの挨拶
「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇さんとお付き合いをしている△△と申します。」
2.本題:同棲について(自己紹介は記載省略)
「〇〇さんと一緒に生活を始めようと思い、ご挨拶に伺いました。」
「お互いに今後のことを話し合ったうえで、仕事や生活の見通しも立ったので、同棲という形を選びました。」
3.生活の概要を説明
住む予定のエリアなどをざっくりと共有
「通勤の便や生活環境を考えて〇〇エリアを検討しています。」
「家事や生活費については、ふたりで分担していくつもりです。」
4.親への感謝とお願い
「ご心配をおかけするかもしれませんが、ふたりで協力してしっかりやっていきたいと思います。」
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
・緊張して一方的に話し過ぎないよう、相手の反応に合わせて会話のテンポを調整することが大切です。
・親が気になりそうな点については触れつつ、細か過ぎず、ポジティブなトーンで話すと好印象です。
5.親から聞かれやすい質問と答え方の例
あらかじめよくある質問を想定しておくと、当日も落ち着いて話せます。
よくある質問 | 安心感のある答え方 |
---|---|
結婚の予定はある? | 「今すぐではありませんが、お互いに将来も見据えています」 |
ご両親にはもう挨拶したの? | 「はい、〇〇さんのご実家にも伺いました(または伺う予定です)」 |
どこに住む予定? | 「〇〇駅の近くで、通勤や生活にも便利な場所を探しています」 |
家事の分担はどうするの? | 「得意なことを活かして、お互い無理のないように分ける予定です」 |
(参考)マッチングアプリで出会った場合の紹介
今は多くの方がマッチングアプリを使って出会い、結婚している時代。
実際に私たちの友達の多くも、私たち自身もそうですが、親世代に話すのは少しためらってしまう…ということもありますよね。
私たちは、挨拶の場ではあえて細かくは話さず、いつから交際を始めたのか、これからのことをどう考えているのかを重点的に話しました。
出会い方よりも、「どんな関係を築いてきたか」の方が大事。
親もそこを見てくれていると感じました。
まとめ:挨拶は「義務」ではないけれど、「誠意」と「安心」を届けるもの
同棲に挨拶は必須ではありません。
でも、誠実な気持ちを形にすることで、相手の親だけでなく、自分たちの心にも区切りがつきます。
挨拶を経てスタートした同棲生活は、親からの信頼と応援を背に受けた、ちょっと心強いスタートになります。
これから一緒に暮らすという覚悟を、自分たちの言葉で丁寧に伝えてみてはいかがでしょうか。
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