自分ばっかり?家事のモヤモヤと上手な伝え方

これまでの記事では、

  • 家事のリストアップ
  • フェアな分担ルール
  • 名もなき家事の可視化
  • がんばりすぎない工夫

など、家事を“回す”ための仕組みを紹介してきました。

でも、実際に暮らしていると、どんなに分担していても、なぜか「私ばっかりやってる気がする」と思う瞬間が出てくるんですよね。

そのモヤモヤの正体は、家事そのものではなく、「気づいてほしかった」「感謝してほしかった」などの感情面のすれ違いから生まれていることが多いです。

今回の記事では、モヤモヤの正体と、嫌味にならない伝え方の工夫、そして心遣いを受け取る姿勢について、2人暮らしの実体験をもとにご紹介します。

この記事はこんな方におすすめ!

・家事を分担しているのに、なぜかモヤモヤしてしまう方
・気持ちを伝えたいけど、喧嘩や空気の悪化を避けたい方
・家事に対する温度差を感じているカップル・同居パートナー
・相手とのすれ違いをどう解消すればいいか悩んでいる方

1. 「私ばっかり」の正体って?

「お皿洗いは毎日交互にやってるのに、なんかモヤモヤする」

そんな経験はありませんか?

たとえばこんなケース。

  • ゴミを出してくれたのは助かったけど、袋のセットはそのまま
  • 食器を片付けてくれたけど、水回りはビショビショ
  • 献立を考えるのはいつも私

→ どれも相手に悪気はないけれど、「そこまで気づいてくれたら嬉しかったのに…」という小さなズレの積み重ねが、

「なんで私ばっかり」と感じさせてしまうのです。

2. 不満をためこまない、でも棘を立てない伝え方

感情がたまる前に、ちゃんと伝えることはとても大切。

でも、伝え方を間違えると、逆に気まずくなってしまうことも…。

私たちが心がけているのは、「嫌味っぽくならないこと」「棘のある言い方を避けること」です。

その場のイライラで伝えない

疲れているときや、思わずカッとなったときは要注意。

「なんでやってくれないの?」という言い方は、責められているように聞こえてしまいます。

→ そういう時は、一呼吸おいてから、落ち着いたタイミングで話すのが効果的。

「お願いベース」で伝える

言い方のポイントは、「してない」ではなく「してくれると助かる」。

×「ゴミ袋、いつもセットしてないよね?」

○「次から袋も一緒にセットしてくれたらすごく助かる!」

→ 指摘ではなく、提案やお願いに変えるだけで、印象がまったく違います。

LINEやメモを使うのもアリ

言葉にしづらいときは、LINEや手書きメモもおすすめ。

  • その場の空気を悪くしない
  • 書くことで自分の気持ちも整理できる

というメリットがあります。

3. 伝えるだけじゃなく、伝えられたときの受け止め方も大事

もうひとつ大切なのが、自分が言われたときの反応。

言い方が優しくても、受け手が防御モードだとすれ違ってしまいます。

私が意識しているのは、

  • 相手の言葉の裏にある「気遣い」や「思いやり」に目を向けること
  • 「注意された」と受け取らず、「工夫をシェアしてくれた」と考えること

→ これができるようになると、家事=責任ではなく、共同作業という感覚が育ちます。

たとえば、こんなやりとりが理想

「お皿洗ってくれて助かった!最後にシンク周りの水を拭き取ってくれるともっと嬉しい!」

→ 言われた側も「じゃあ次からそうするね」と素直に返しやすい

→ 責める・責められるじゃない関係性を少しずつ築いていくのがポイント

4. うまくいった伝え方・工夫

最後に、私たちが試して効果があったコミュニケーションの工夫を紹介します。

1週間に1回「お互いの気づき報告タイム」

土曜の夜など、時間があるときにゆるく「最近、家事で気になったことある?」と聞く時間を設けています。

→ 感情をためこまず、フラットに話せる場を意識的に作ることで、普段の不満が爆発しにくくなりました。

気配りが義務化されてしまわないよう、ふたりにとってちょうどいいタイミング、頻度を見つけることも大事です!

「ありがとう」を意識して多めに伝える

やってもらって当たり前、と思いがちな日常だからこそ、

  • 「ゴミ出してくれてありがとう」
  • 「気づいてくれて助かった」

をこまめに伝えるようにしています。

→ 感謝を伝えると、自分も相手も家事へのモチベーションが保てます。

イライラしたときは、すぐ伝えず一旦書き出す

LINEの下書き、スマホのメモ帳などに「言いたいこと」を書いておいて、翌日見返してから送るかどうか判断しています。

→ 時間を置くと、言葉がまろやかになり、自分の本音も整理できます。

→ 言葉で直接伝えると喧嘩っぽくなってしまう場合は、メモの内容を見てもらうのもアリかもしれません。

おわりに:「伝える」も「受け取る」も、優しさのキャッチボール

家事のモヤモヤは、ルールだけでは解消できない感情のズレから生まれます。

でも、そのズレを責め合うのではなく、伝え方・受け止め方に少し気を配るだけで、暮らしの空気は驚くほど変わります。

がんばらなくてもいい、完璧じゃなくてもいい。

でも、お互いに気持ちを大事にしながら家事を続けていくには、“小さな思いやりを言葉にすること”がとても大切だと実感しています。


次回予告

家事分担・気持ちの伝え方を経て、次回はちょっと視点を変えて―― 2人で暮らすからこそ見つけた「うちルール」や日々の小さなこだわりについてご紹介予定です!ぜひご覧ください!

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