家具を買うときに意外と見落としがちなのが「搬入経路の確認」です。
部屋のサイズに合った家具を選んだつもりでも、「玄関を通らなかった」「階段で曲がれなかった」「エレベーターに入らなかった」など、搬入時にトラブルが発生するケースは少なくありません。
この記事では、家具購入前に必ず確認しておきたい搬入経路のチェックポイントと、万が一入らなかった場合の対策方法まで、詳しく解説します。
引っ越し前・家具注文前に必見の内容です!
なぜ搬入経路の確認が必要なのか?
家具は、部屋に「置けるかどうか」だけでなく、「搬入できるかどうか」が大切です。
サイズが合っていても、次のような場面で困ることがあります。
・玄関ドアの幅より家具が大きい
・階段の踊り場(まがり角)で回せない
・エレベーターに入りきらない
・廊下が狭くて通らない
特に、大型家具(ソファ・ベッド・収納棚など)は、搬入経路の確認を怠ると配送当日に立ち往生する可能性も。

事前に搬入経路の確認を行って、対策することが大事だね!
搬入ルートのチェックリスト(外から部屋まで)
家具が配送されてから設置されるまでの搬入ルートを順番に見ていきましょう。
・車から玄関までの幅・段差・階段の有無をチェック
・オートロックの開錠手順も確認しておくと安心
・内寸(幅×奥行き×高さ)を測る
・エレベーターの扉の幅・高さを測る
・他の住人と共有なので時間帯の配慮も必要
※長さのある家具(180cm以上)は、斜めにしても入らない場合がありますので注意が必要です。
・幅/段差の奥行き/天井の高さをチェック
・踊り場の広さ・折り返しの角度に注意
※手すりや天井の出っ張りが障害になることも
・ドアの開口部(扉が開いた状態の幅と高さ)を測定
※開き戸(前後に開閉するタイプの戸)は内寸、引き戸(左右にスライドするタイプの戸)は開いた状態での最大幅がポイント
・廊下の幅と曲がり角の余裕をチェック
・各部屋の入り口の寸法を測る
※家具を置く場所までの導線に障害物がないかも確認
よくある失敗パターンと実例
№ | ケース | よくある原因 | 対策 |
---|---|---|---|
1 | 階段を曲がれない | 踊り場の幅不足/天井の低さ | ・搬入前に階段全体を計測する ・分解できるタイプを選ぶ |
2 | エレベーターに入らない | 奥行き+梱包サイズの確認不足 | ・本体+梱包サイズでチェック ・斜め搬入可否を確認 |
3 | 玄関を通らない | ドアの開口部が狭い | ・開口幅の測定 ・セミダブル以上は分解可能か調査 |
※見落としがちなのが「家具本体」ではなく、「梱包サイズ」です。
商品の仕様欄に「搬入時サイズ」や「梱包サイズ」が記載されている場合は、必ずそちらを参考にしましょう。
家具が入らないときの対処法
もし「搬入できない」と分かった場合、あわてず以下の方法を検討しましょう。
ソファ・ベッド・棚など、大型家具は一部分解可能なものがあります。
配送時に組み立て対応してくれるメーカーも多数ありますので、購入時に確認するようにしましょう。
建物や部屋の条件によっては、クレーンや人力で吊り上げてベランダから搬入する方法があります。
※別料金が発生しやすく、アパートやマンションの場合、管理会社の許可が必要となるため注意が必要です。
経験豊富な業者なら、斜めに通す搬入技術や最適な方法を提案してくれます。
購入前に相談しておくのがベスト。
事前にできる対策と購入時のコツ
商品ページで「梱包サイズ」「搬入時サイズ」を確認し、搬入経路と照らし合わせてみましょう。
対応サービス(分解・組立・吊り上げ)があるか相談に乗ってもらうことができます。
一部の家具メーカー(例:無印良品、ニトリ、IKEAなど)では公式にチェックシートを配布しています。
ソファ・収納棚・ベッドなど、モジュール型は搬入しやすく柔軟性も高いため、検討するのもありです。
まとめ:サイズ+経路のWチェックで失敗ゼロへ!
家具選びは「部屋に適したサイズか」だけでなく、「そこに届くかどうか」=搬入経路の確認が非常に重要です。
とくに大型家具は、一度搬入できなければ返品や再手配の手間と費用がかかってしまいます。
購入前に搬入経路を1つずつ確認しておくことで、当日のトラブルを避け、スムーズに家具を設置することができます。
この記事を参考に、安心して家具選び&お部屋づくりを進めてくださいね。
次回は、シリーズ第3弾【ライフスタイルに合った家具の選び方】をお届けします!

ぜひあわせてご覧ください!